ほおずきは佐賀産がいいですね ちょっと値上がりしてきた

最近は5月ごろから見かける「ほおずき」ですが、さすがに7月が近づいてくると少し相場も上がってきました。

多くの料理人さんが使われるのは、7月後半から8月のお盆のころまで。
なぜなら「ほおずき」は漢字で「鬼灯」と書きます。また英語では「チャイニーズ・ランタン・プラント」と呼ばれており、お盆に故人が 鬼灯の提灯の明かりを頼りにあの世から帰ってくるとされています。

ですから、7月~8月の季節の飾りとして使われているのです。

ほおずきの入荷時期を知ってますか?

そんな「ほおずき」ですが、毎年困ったことに8月を前に入荷が終わってしまいます。
厳密に言うと、「佐賀県産」のものが終了してしまうのです。

佐賀県産のほおずきが人気なのには当然理由があります。

  • 形が良い
  • きれい
  • サイズがそろっている
  • サイズが豊富
  • 日持ちがする

写真のようにパックに入っていて、9入り、12入り、15入り、18入りと、サイズ選別もサイズ展開も完ぺきなのです。

他の産地のものも入荷するのですが、残念ながら、この5個の条件を満たしていません。(私の個人的な感想です)

特に「日持ちがしない」というのは最悪で、使おうと思っていたものが、腐ってしまうと時期的に入荷もなく代品もないという状況におちいってしまうからです。

とうぜん、八百屋は怒られる。
しかし八百屋を怒っても、もう代品はない。

ですから、料理屋さんをお客さんに持っている八百屋さんは、7月の下旬までには「なくなりますよ」「値上がりしますよ」とお客さんおお尻を叩いて、早めの確保を呼びかけるのです。

今日は1パック @700円から@900円で販売してましたが、高騰すると1パック@2000円くらいになってしまう年もあるので、はやめにご準備ください(笑)

ふつうのほおずきの実は食べられませんが・・・

それから、この「ほおずきの実」は食べられません。
昔は実の中身を取り出して「ほおずき笛」として遊んだそうですが、もうこんなものを知ってる方も少ないのではないでしょうか?

そのかわり、「食用ほおずき」とか「ほおづきトマト」とか「ストロベリートマト」と呼ばれるものが出回っています。

外側の皮は、枯れたような薄茶色で、中身は黄色。
中身の実はトマトなので、食べられます。

最近では、お皿の上のものは全部食べられるとばかりに、飾りでも食べてしまわれる方がいらっしゃるそうなので、こんな商品も開発されます。
まあそれほど、料理人の方も細心の注意が求められているということですよね。

数年前には、6月によく料理の飾りで使われていた「あじさいの葉」だか「あじさいの花」を食べちゃった人がいたそうで、食中毒になって業界から「あじさい」は消えてしまいました。
それどころか、花や枝もの、葉っぱものも、あまり使われなくなりました。

徳島の山奥で「葉っぱビジネス」なんてテレビで紹介されていた、おばあちゃんもきっと売り上げ減少で嘆いていることでしょう。

梶の葉は七夕と関係あり

もう少しすると7月です。
七夕で「梶の葉」なんか使ってくださると、風情があっていいですけどね。

どうして、七夕に梶の葉と思われたでしょ?
それは、平安時代には梶の葉に願いごとを書いたといわれているからなんです。
日本料理には、ロマンチックが溢れているんです。

今日の相場で高かったもの。

しし唐( 高知) 1パック(100g30本入り) 入札 367円
松茸 (韓国)   1 kg 高値 274,104円  中値 154,224円

7月になると、輸入物の松茸も入荷してきますよ。

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